喫茶Turf
競馬予想小説(フィクションです)
ここは日本のどこかにあるかも知れない
競馬好きの集まるお店、喫茶Turf
バーをやろうと思ったが酒が飲めなかったことに気付いたマスターの芝草
予想上手の馬券下手の赤井
自称ライターでウマジョの緑川が織りなす予想小説です。
こんにちはマスター
緑川がお店に入ってきた。
いつものお願いね~と声をかけカウンターへ
あれ?赤井さんは?
いつもならもう来てるのにね。
忙しいのかしら?
一人でしゃべり続けている。
もうそろそろ見えるころですよ
知ってか知らずか芝草が言う
毎度~!
赤井が元気に登場する。
今、噂してたところよ。
あ~急に仕事が入っちゃって遅くなった。
ところで、明日の勝負レースは?
まずは注文したら?
緑川があきれたような声を出す。
あ、忘れてた
マスター俺はマンデリンね。
はい、どうぞ。
赤井の前にマンデリンが出される。
いつものですよね
芝草が微笑みながら声をかけた。
さて、札幌二歳ステークスの予想に入りますか。
この三人は単勝勝負のマスター
血統狙いの赤井
穴狙いの緑川がそれぞれ本命に押したい馬を選び
三連複フォーメーションで買うと言う狙いをしている。
何故三連複なのか
馬連で人気サイドなら取りガミが多くなるし、三連単はすべてをフォローするとなると点数が多すぎる。
そこそこの的中率と優秀な回収率を目指すと三連複が効率が良かったのだ。
芝草の本命はゴルコンダ
初戦は切れ負けしたが前走の勝ち方は大物感たっぷりで同条件のココなら鉄板と思っている。
対抗には道営のヨハネスボーイを取り上げる。
この時期の競走馬は完成度と経験が物を言うので使い込まれているこの馬を。
赤井の本命もゴルコンダ
同日の三歳上500万を上回る勝ち時計で逃げ切ったこの馬には逆らえないだろうと言うのが理由
更に言えば二歳戦の札幌2000mで基準タイムを持っているのがヴィクトワールピサ産駒のジョルジュサンクであることからも押しの材料だ
対抗にはコンドゥクシオンを狙う。
クズの出ない血統でダイワメジャーとなれば期待値が非常に高いと言うのが見解
緑川もゴルコンダで仕方ないとみる。
穴は対抗で押さえるとの事でブラックホールを狙う。
小柄な馬で札幌は不安もあるが切れ味はなかなかで馬体を増やしてきた臨戦過程も好感が持てると言う。
軸に10の一点
相手は6・4・3で三連複フォーメーション
皆で美味しい珈琲が飲めるといいのだが・・・